ピラフの答案

大学生が〜暇な時間に〜つらつら〜つらつら〜

Lv.13 フジコ・ヘミングさんのピアノコンサートに行ってきた

 お久しぶりです

 

2021/6/18(金) 大宮ソニックシティ大ホールにて開催された、フジコ・ヘミングさんのソロコンサートに行ってきました!

 

いまだに覚めない興奮・・・

この気持ちを記しておきたくて、今書いてます。

 

 

そもそもなぜフジコさんのコンサートに行こうと思ったかというと、

勉強中にクラシックピアノをよく聞くんだけど、YouTubeでクラシックピアノ詰め合わせみたいなやつを聴いていたらドビュッシーの『亜麻色の髪の乙女』という曲に出会いました。幻想的で落ち着いた雰囲気のあるその曲はとても集中できて、飽きるまでエンリピすることで有名な僕はLINE MUSICで一生聴いてました。

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5曲のうち、3曲もこの曲で占められてる(笑) 

ここでフジコ・ヘミングさんに出会いました

 

フジコさんについて調べてみたらびっくり、御年88歳!失礼極まりないのだけど、今のうちに見なければ、、と思って行くことを決めました。

 

と同時に、『亜麻色の髪の乙女』をいつか自分で弾いてみたい!という感情が沸き起こり、ピアノの練習を始めました。

 

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ハノンは元々家にあって、バイエルは先週くらいに楽器屋さんに行って買ってきた。

ネットをみると「バイエルはもう古い!」だの「ひと昔前のバイエル!」だのいろいろ書いてあったけど、もう買ったから見なかったことにした。やるなら基礎からでしょ!という気持ちとともにいつか『亜麻色の髪の乙女』を弾いてやるぞ、という気持ち。

 

そんなこんなでピアノ欲が募る毎日の中、まちにまった今日!

17:30開場なのだけど、16:10に大宮着いた(笑)

 

とりあえず会場に向かおうと思ったら、大量の警察と記者と野次馬

ちょうど今日は大宮駅のネカフェで立てこもり事件が起きていて(今は無事に犯人は捕まった。人質となった女性の方が心配...)、その道路を挟んだ向かいが会場だった。

 

こういったコンサートは初めてなので、とにかくマナーだけは気を付けようと。客席に入る前にスマホの電源はオフに。人が拍手を始めてから自分も拍手をし、デクレッシェンドを読み取り、すぐにやめる。身体を動かさない。とにかくこの3つを気を付けた。

 

気づけば18:30、開演。

ブザーが鳴り、しばらくして暗転。照明を消すと真っ暗で本当に何も見えなくなることに感心しながらも、ステージの照明が少し明るくなると、そこにはフジコさんがいた。下手から出てきて、間もなくステージ中央のピアノに到達する頃で、補助されながら一歩一歩ゆっくりと歩いていくその姿は印象的だった。客席に向かって一礼すると拍手に包まれて、やがてイスに座ると、思いの外すんなりと弾き始めた。

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この中では、ショパンの革命のエチュードノクターン第2番、ドビュッシーの月の光、モーツァルトトルコ行進曲、リストのラ・カンパネラといった超有名どころしか知らなかったけど、本当にあっという間だった。ただ、知らない曲に関しては、聴こうとしてもメロディが頭の中に入ってこないことが悲しくて、また次来るときはもう少し勉強してから行こうという気持ちになった。それでもリストの『ハンガリー狂詩曲』は初めて聞いたけど印象に残っていて、帰りの電車で何度も何度も繰り返して聴いた。

コンサートは"ライブ感"を強く感じて、今流れてくる音、そしてその後0.5秒間くらい留まって次の音とともにメロディを奏で、数秒後には消えている。0.5秒が連続で続いて一つの曲になっている感じがして、「今この瞬間の音を聴いている」という感じがした。常に「今」「今」「今」という感じ。伝わらないかもしれないけど、とにかくこの「ライブ感」こそが生演奏の醍醐味なのだと。

 

2階席の2列目、中央左寄りだったので、指先こそ見えないけどフジコさんが弾いている姿はしっかりと捉えることが出来た。スポットライトというのが不思議なもので、上から照らしているはずなのに、暗闇にフジコさんとピアノだけくっきりと浮かび上がるような、うーんこれこそ伝えるのが難しい、前の人の頭とか1階席とかも見えるから完全な暗闇ではないんだけど、遠くに浮かび上がってくるような、はっきりしていながらもぼんやりとしていて、不思議だなぁ、と思った。ここに生演奏のダメな部分が出ていて、少しでも雑念に気を取られると、メロディが一切入ってこない!これには何回か悩まされた。ライブ感をしみじみと感じているときもそう。ほんの少し音から気をそらすと音は一切入ってこなくて、自分の心の声ばかり聞こえ、ふと我に返ると、「あー、今完全に聴いてなかったよ、せっかく聴きに来たのに」と思うし、それこそがまた雑念なので、負のスパイラルに陥っていた。そうなってしまうのはやはり初見の曲で、だからあまり印象に残らないのかもしれない。ただ、知っている曲は概ね雑念なしで聞くことが出来た。と思う。

 

つらつら書いているから読みにくいとは思うんだけど、とにかく自分にとって今日という日は紛れもなく「非日常」であり「スペシャル」で、最高な気分。本当に2時間が一瞬で過ぎていった。終演してから4時間半が経った今でも余韻は続いているし、ステージ上の光景が思い浮かぶ。本当に良かったなぁ、また行きたい!

 

#フジコ・ヘミング