Lv.7 セリヌンティウスは激怒した。
セリヌンティウスは激怒した。
必ず、かの邪知暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
ちょっと嫌な夢を見て!!気分が!!!落ちてます。毎日楽しい夢を見る人間なので、結構珍しい
今日はイライラ体験について書きます
題して、『消化したい!でもできない!流したい!でもできない!ウンチみたいな胸糞体験談ー!!』
タイトルに品性を疑います。
僕は、めったにイライラすることはないです
大学生になってから特に。思い返しても出てこない
我ながら、物事を受け流すのがうまいと思う
でもね、一個だけありました
1年前、教習所での出来事です。
みんな免許はオートマ?それともマニュアル?
僕マニュアル!!!!!!!!!!!!!
この会話をするためだけにMT免許を選びました。
この選択はのちに僕の人生を大きく左右することとなるわけないのですが、かな~り後悔してます。
お察しの通り、教習生vs指導員 の構図
まずAT車なら、エンジンをかけてから、ブレーキを踏んでいないと車が勝手に進む「クリープ現象」なるものがあります。あとはもうマリカー。超簡単。
一方でMT車は、エンジンをかけてから車を発進させるのが難しいんです。
全員例外なくエンストを経験します。慣れるまでにも時間がかかります。
3回目くらいの所内教習の時、まだ慣れていなくてエンストの嵐だったんですね。そのときの指導員がおじいちゃんで、中々だるめの人で、エンストをしてしまうたびにストレスが溜まっているのをひしひしと感じていました。指導の口調も荒くなってきます。こっちとしても、勿論エンストをしたくてしてるわけじゃない。でもしちゃうんだよ。
ジジイ「はい、1番右折した後、5番左折」
教習所にはすべてのコーナーに数字が割り振られている。
1番を右折した。
ジジイ「どこ見てんの?」
ひたむきな努力をするボク「はい?」
ジジイ「まあいいや。次はちゃんと見て」
え...教えてくれんの?どこ見ればよかったん?
という気持ちのまま5番のコーナーに来てしまった。
おそるおそる5番を左折しようとした。
ジジイ「どこ見てんだよ!植木を見ろよ植木を!」
見渡せば全部植木だよ。
ひたむきな努力をする僕「いや、どこの植木ですか?」
ジジイ「進行方向の植木に決まってんだろ!左折だから、左折後の突き当りの植木だよ!」
完全に怒らせてしまった。
左折後、指導員に強制的にブレーキを踏まれた。MT車はブレーキを踏んだ時に「クラッチペダル」を踏まないと、車体が縦に激しく揺れて、エンストを起こす。初めてこれを経験した時は、「うわぁ!」と声を上げてしまった。慣れれば指導員に強制ブレーキを踏まれても咄嗟にクラッチを踏むのだが、慣れていないので当然のごとくエンストした。車体が激しく揺れた。
気まずい空気が流れる。
ジジイ「どの植木ってなんだよ。分かるだろ。」
ひたむきな努力をする僕 「......(分からねえよ)」
ジジイ「俺の説明がそんなに下手か?」
ひたむきな努力をする僕「......(下手だろ)」
ジジイ「*=☆€♪1・÷#%*→¥:5→♪$¥」
ひたむきな努力をする僕「クソが( ...... )」
文章だと伝わらないけど、結構怒鳴られた。
僕は親以外に怒られたことがほとんどない。ましてや怒鳴られるなんて。
中学の時にトイレットペーパーで身体をグルグル巻きにして「ミイラ~!w」ってやったときに学年主任に呼び出され、怒られた以来である。
この瞬間、生命の維持装置が働いたのかわからないが、涙袋と呼ばれるネクストバッターズサークルに、涙が溜まってきた。「あ、これこのままだと泣くな」と思った。さすがにそれだけは阻止したい。もしここで泣いたら、「19歳の大学生が、左折時に植木を見る方向で怒鳴られて泣いた」という噂が大学中に広まってしまう。そうなったら僕の大学生活パーだ。とにかく、何か言葉を発したら確実に泣く。ひたすら無言を貫いていた。指導員も少し察したのか、怒るのをやめて「エンジンかけて発進して」と言った。
エンストせずに発進できた。僕は涙を抑圧させるのに精一杯で、もう完全に自我を失っていた。
「ウオォォォォォォォォォォォ!!!!!!」
雄叫びを上げながら、車を加速させていく。
指導員も何が起こったのかわからず、強制ブレーキの存在を忘れていた。
30km/h、50km/h、70km/h、グングン加速していく。
勝利を確信した。
「死ねェェェェェェェェェェェ!!!!!!!」
気づけば時速150kmで、突き当りの壁にドーーーーン!!!!!
そうならなかったのは僕に理性があったからである。
神が人間に理性を与えた理由が少し分かった気がする。
セリヌンティウスこと僕が、目の前の暴君ディオニスとともに心中することを阻止してくれた。最後の最後にメロスことロゴスがギリギリのところで救ってくれた。
僕は「いつでもお前を殺せるんだぞ」という思いでエンストした車を発進させようとしたら、エンストした。
この一件以来、僕は2か月もの間、教習所に行くことをやめた(実話)
続・レベル8